慣れれば非常に簡単です。
まず、舌骨と甲状軟骨の間にある甲状孔 (上喉頭動脈が入り込む甲状舌骨膜の穴) の位置を見つけます。
喉頭 (舌骨・甲状軟骨・輪状軟骨) は宙に浮いており、シンメトリーなポジションが困難であることから、ほとんどのひとは左右の甲状孔の位置が若干異なります。
よって、片側だけを参考にして反対側を決めないよう、その点に留意してください。
正しい位置を特定しなければ、効果は期待できません。
手指でチョキの型を作り、中指の指腹が舌骨体の下端に、示指の指腹が甲状軟骨翼上部のエッジにかかるようにセットします。
軽く圧を加えながら指間をゆっくり、かつ、しっかり広げます。
1㎝ ほど広げたら、そっと皮膚から指を離します。
決してチョキを閉じる行為をしてはいけません。
なぜなら甲状軟骨と舌骨の間隙を広げるのが目的だから。
10回以上繰り返しましょう。
甲状孔が開大し、上喉頭動脈の血流が増します。
これにより・・・
①上喉頭動脈の血流が増し、声帯ヒダとそれを動かす筋群へ酸素・栄養の供給が高まる
②内喉頭の潤沢な保湿がかなう
③上喉頭静脈の流れも良くなり、発声疲労や声帯ヒダのむくみが解消される
④上喉頭神経も活躍し、ピッチやリズムのコントロール性能がアップする
などが期待されます。
日常生活の声のケアにも、枯れ声やガラガラ声にも、喉の乾燥にも、風邪やインフルエンザの予防にも、声帯のむくみ対策にも効果抜群です。
さらに、声を出さずに即時のウォーミングアップも完成させられます!
発声練習できない楽屋や、突然の本番にも、完璧に対応。
もちろん、クールダウンにも最適です。
正しく覚え、是非、ご活用ください。
※最初は、正確な位置で行うためにも左右別々に。慣れてきたら両手指で行うことで最適な圧が得られるでしょう。
来訪者限定のFSBR〔ファイブ・セコンズ・ブレス・レコーディング〕を公開します。
以下のPDFに、詳しい方法とトレーニング表が載っています。
さあ、呼吸の達人になって、最高の声を獲得しましょう。
この呼吸法は、効きます!!!
★ なお、ボイスケアサロンで行うブレスアプローチ【肋椎関節可動域拡大+加圧呼吸トレーニング (スロー&ファスト) 】によって、さらに肺活量の増加、呼気圧の上昇、発声用呼気制御が、圧倒的に高まります!
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